
文章力って、どうやって鍛えたらいいんだ……
仕事でメールを打ったり、ブログで記事を書いたり……
様々な場面で、「伝わる文章が書けない」と悩んだことはありませんか?
そのお悩み、Webライター歴5年の筆者が解決します!
文章力を鍛える方法や、今すぐ実践できるコツをご紹介していきますよ。
文章力とは

そもそも文章力とは、どのような力なのでしょうか。
Webライター歴5年の筆者が思う、「文章力が高い」文章の特徴は以下の3つです。
- 正しい日本語が使われている
- 書き手の意図が正しく・分かりやすく伝わる
- 読み手が飽きないリズムやユーモアがある
上記3つをクリアした文章を書けるようになることが、文章力を鍛えるということになります。
文章力がない!悪い文の例

文章力がないって言われても、どこがダメなのか分からない!
そんな方のために、文章力がない文の特徴をご紹介します。
あなたの文が当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください!
結論が何か分からない
文章力がない文の特徴1つ目は、結論が何か分からないことです。
ビジネスメールを使って、例を出してみましょう。
【結論が分からない文の例】
いつもお世話になっております。○○商事○○課の川口です。
明日の会議資料の、準備が遅れています。緊急の業務が続けて発生したためです。
大変申し訳ございません。
資料はできるだけ早く作ります。
何卒よろしくお願いいたします。

結局何が言いたいねん!!
取り急ぎの謝罪がしたいのか、会議の延期がしたいのか、結論が何も伝わってきません。
文章力がないと言われる文には結論がなく、「結局何が言いたいの?」となりがちです。
TPOに合っていない
TPOに合っていない文章も、文章力がないといえます。
【文章がTPOに合っていない例】
- ビジネス文書に「(笑)」や「!」を使う
- たくさんの人が見る文章に、専門用語や難しすぎる言葉を使う
- 保険や金融系の記事など、信頼性が必要な文書で、話し言葉を使う
(例)「~するんです」「~なので」
TPOに合わせて適切な単語や文体を選択できるスキルは、文章力を構成する大切な要素です。
読者の気持ちに立っていない
読者の気持ちに立っていない文章は、間違いなく文章力がないです。
【読者の気持ちに立っていない場合】
- 読みづらい
(例)漢字が多い、誤字脱字が多い、一文が長い - ムカつく
(例)関係性がないのにタメ口、謎の上から目線、「まあ、~けど(笑)」といった信頼性0の言葉遣い
文章とは、自分の意図を他人伝えるために存在するものです。
読みづらかったり、他人を不快にさせるような文章を書く人は、文章力がないといえます。
今すぐ文章力を上げるコツ

「緊急で文章力を上げたいんだ!!」という方へ向けて、すぐに実践できるコツを伝授します。
コツは以下の4つです。
- 結論を最初に書く
- 一文を短くする
- 改行を活用する
- 語尾を連続させない
結論を最初に書く
文章力が高い文を書くコツ1つ目は、結論を最初に書くことです。
最初に結論が分かると、その後の文は非常に読みやすくなります。
~きのこの山 VS たけのこの里編~
【結論を後に書いた場合】
きのこの山は、クッキーがかなりシンプルな味わいです。
それに、チョコとクッキーが分離しますよね。
クッキーとチョコは一体感があるほうが、美味しいと思います。
よって、私はきのこよりたけのこ派です。
【結論を先に書いた場合】
私はきのこよりたけのこ派です。
クッキーとチョコは一体感があるほうが、美味しいと思います。
きのこの山は、チョコとクッキーは分離しますよね。
それに、クッキーがかなりシンプルな味わいです。
いかがでしょうか。
結論を後に書くと、文を読み始めた時点では、筆者がきのこ派かたけのこ派か分かりません。
よって、最初の文がきのこを褒めているのか、けなしているのか、分からなかったと思います。
結論を最初にもってくるだけで、今よりも分かりやすい文章を書くことができますよ。
一文を短くする
2つめのコツは、一文を短くすることです。
文章を書くときは、「この文はもっと分けられないか?」と意識しながら書いてみてください。
一文が短いほど、視覚的にもとっつきやすい文章になるんです。
【一文が長い場合】
今日は家族でショッピングモールに行ったのですが、子どもが大好きなくまのキャラクターの大きなぬいぐるみがあったので、子供たちは大喜びで、その様子を見ていると私まで嬉しくなって、連れてきてよかったなという気持ちになり、とても良い休日を過ごしました。
【一文が短い場合】
今日はとても良い休日を過ごしました。
家族でショッピングモールに行ったのですが、子供が大好きなクマのキャラクターの、大きなぬいぐるみがあったのです。
子どもたちは大喜びで、その様子を見ていると、私まで嬉しくなりました。
「連れてきてよかったな」という気持ちになり、良い休日を過ごせたのでした。
「文はどんなに長くても2行まで」という意識を持つと、読みやすい文章が書けますよ!
改行を活用する
3つ目のコツは、改行を活用することです。
実は、文章は中身だけでなく、視覚的に見やすいことも重要です。
基本的には、「1文ずつ改行、話が変わるときは2行改行」と覚えておきましょう。
ただ、改行しすぎると軽い印象を与えるため、ビジネスの報告書など、読みやすさよりも信頼感や堅さが重視される場合は、話が変わるときのみ改行します。
語尾を連続させない
最後のコツは、語尾を連続させないことです。
語尾が連続すると、リズムが生まれず、つまらない文章になってしまいます。
【語尾が連続する文例】
同じ語尾は、連続しないようにしたほうがいいです。
語尾が連続すると、文章のリズムが悪くなるからです。
小学生の日記のような、幼稚な印象も与えてしまうんです。
そのため、語尾は連続しないように気を付けたほうがいいです。
【語尾を変えた文例】
同じ語尾は、連続しないようにしたほうがいいです。
語尾が連続すると、文章のリズムが悪くなります。
小学生の日記のような、幼稚な印象も与えてしまうんです。
そのため、語尾は連続しないように気を付けましょう。
文章のリズムが悪いと、読むときに違和感が生まれてしまいます。
語尾を連続させないように意識するだけで、スムーズに読める文章が作れますよ。
「語尾が連続するのは、最高でも2回まで」と覚えておきましょう。
文章力を鍛える方法

ここまでご紹介した、文章力を上げるコツを実践するだけでも、社会人として必要な最低限の文章スキルは身に着けることができます。

最低限で、満足していいのかい?
ここからは、頭1つ抜けた「面白い文章」を書けるようになりたい方に向けて、文章力を鍛える方法をご紹介しますよ!
以下を実践すれば、ライターとして活躍する道も見えてきます。
- 読書(最重要)
- 本のレビューをつくる
- 毎日エッセイを書く
読書(最重要)
何でもいいから、本を読め!!!
文章力を鍛える最も重要な方法は、読書です。とにかくたくさん、たくさん文章に触れてください。
恋愛小説でも、好きなミュージシャンのエッセイでも、何でも構いません。
大量の文章に触れるうちに、心地よい文のリズムやユーモアのあるフレーズを、自分の中にストックすることができます。
量が大事であるため、無理に難しい自己啓発本や純文学を読む必要はありません。
ライターデビューから半年で月7万円稼いだ筆者は、小・中・高の図書室の本はほぼ全て読んだといって過言でないくらい本が好きです。
ライターになるにあたって、特別な講座や教科書は1つも使っていません。
読書で身に着けた文章力だけで、ライターになりました。
大量の本を読むためにおすすめなのは、Amazonの電子書籍読み放題サービス『Kindle unlimited』です!
【Kindle unlimetedがおすすめな理由】
筆者は元々紙の本派でしたが、電子書籍派に寝返りました。
スマホで読めるため、満員電車でも幅を取らないし、部屋の床に本が山積みになることもありません。
それから単純に、コスパが良すぎます。
月に100冊読んだって、980円ですよ……?
たくさん本を買うとお金がかかったり、場所をとったりしてしまうデメリットがありますが、それらをすべて解決してくれます。
文章力を鍛えるために、とにかくたくさんの本を読みましょう。
ライターを目指している方には、以下の記事もおすすめです。
本のレビューをつくる
文章力を鍛える方法2つ目は、本のレビューをつくることです。
たくさん本を読んでお気に入りの本を見つけたら、レビューを作ってみましょう。
レビューと言っても難しいものではなく、Twitter(X)で本の面白さを布教するくらいで大丈夫です。
筆者はオタク気質なので、ネット上でひたすら他人に好きな本を押しつけ続けていたら、いつの間にか文章力が磨かれていました。
また、本でなくても、購入した商品のレビューでもいいですね!
たまに、とんでもなく面白いAmazonレビューを見かけることがあると思いますが、それを目指すイメージです。
自分の感想を他人に分かりやすく伝えることが必要なレビューは、文章力を鍛えるうえで最高の練習法といえるでしょう。
毎日エッセイを書く
文章力を鍛える方法3つ目は、毎日エッセイを書くことです。
エッセイとは、自分の意見を自由に書くものです。自由すぎて、何を書いたらいいか分かりませんよね。
ここで、筆者が生まれて初めて書いた黒歴史エッセイを、特別に共有してさしあげましょう。
【タイトル:黄色】
私は黄色が好きだ。
いつからかわからないけど、小学2年生のとき友人としていた交換日記によれば、どうやらそのころから好きな色は変わっていないらしい。
11年間好きであり続けたものなんて、他にはない。
どうして黄色が好きなんだろう。
ただなんとなく、明るくて、可愛いなあなんて、漠然と。
理由がなくて、気づいたら好きだなんて、まるで恋みたいだ。
2次元キャラにも「恋した」なんて言葉を使うんだから、食べ物や色にも「恋」という言葉を使ってもいいのかもしれない。
なんて考えているくらいには暇なので、母に昔のアルバムを見せてもらう。
私は一卵性双生児で、小さい頃の写真は自分でも、自分がどちらか分からない。
ただ、服の色は必ず決まっていたそうで、妹が水色、私が黄色 ――
自分が忘れているだけで、「恋」には、ちゃんときっかけがあるのかもしれない。
ぞわっとする文章ですね。
本当に、何でもいいということが分かっていただけたかと思います。
自分の考えていることを毎日書いているうちに、自然と文章力は鍛えられていきます。
ぜひ、楽しく文章を書き続けてみてください。
まとめ:文章力を上げるには
この記事では、文章力を上げる方法をご紹介しました。
結論を最初に書いたり、一文を短くしたりといったすぐに実践できるコツから、面白い文章を書けるようになるための訓練方法まで。
重要なのは、文章にたくさん触れて、楽しみながら書き続けることです!
しっかりと実践すれば、ライターとして活躍できるレベルまで、文章力を鍛えることができますよ。
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